Boat-Practice

2025年7月24日徳山9Rの展開予想

1.レース背景とメンバー構成

本戦9Rは14:46発走予定。ここまでの予選ポイントを踏まえると、各選手が着順にこだわりたい重要な一戦。徳山の水面特性は、イン逃げが約60%と高水準。特に1コースからのスタート技巧が着順に直結しやすく、コース争いとモーターの相性がカギを握ります。

出走メンバーは以下の6選手です:

コース選手(支部)級別
1号艇片岡 雅裕(香川)A1
2号艇丸野 一樹(滋賀)A1
3号艇新開 航(福岡)A1
4号艇稲田 浩二(兵庫)A1
5号艇白井 英治(山口)A1
6号艇山田 康二(佐賀)A1

片岡雅裕は1号艇からのスタートが鍵。不調モーターをカバーする技術と経験が必要になります。


2.各選手の水面適性と脚質分析

●片岡 雅裕(1号艇/14号機)

1号艇からの勝率が今節79%と絶好調で、場平均60%を大きく上回っています。徳山では飛び抜けて強いと言って良く、スタートは平均ST0.11秒。技術的にはスリット先行に入るタイプです。ただし、「伸びは上がいる」と評され、モーター性能には若干の懸念も残る。

●丸野 一樹(2号艇/57号機)

2号艇からの差しに警戒が必要。伸び脚も互角以上で、片岡を突く展開も想像に難くありません。

●新開 航(3号艇/53号機)

3号艇からは新開が「起こしはスムーズで、回った後の足もしっかり」とポテンシャルを示します。3コースからの差し・まくり差しの選択肢があり、中波乱の主導者になる可能性も。

●稲田 浩二(4号艇/43号機)

「回った後の足は悪くなかった」「ターン回りも良さそう」との評価。4コース差しに対応できれば、中穴圏までは絡む力がありそうです。

●白井 英治(5号艇/40号機)

5号艇からの動きは先マイを試みる姿勢あり。しかし「伸び脚はやや物足りない」との指摘もあり、展開待ちの立場になるでしょう。

●山田 康二(6号艇/41号機)

6号艇からは道中で3着に浮上することも多く、「スリット付近では強め」「道中競り合いにも強かった」と高評価。6号艇でも突っ込む脚があるため、外絡みの穴候補として注目です。


3.展開予想と決まり手シナリオ

パターン①:片岡の逃げ勝ち(決まり手=逃げ)

モーター懸念があっても、1号艇の高さとスタート技術で逃げ切るシナリオ。徳山1コースの信頼感は絶大です。

パターン②:丸野の差し返し(差し)

片岡が伸びで押される隙に、2号艇丸野の差し脚が光る可能性。スリット差し技術が高く、一瞬の出遅れが命取りになる展開。

パターン③:新開のまくり差し(まくり差し/差し)

3コースから鋭いまくり差し、または差し展開。モーター&脚色がスムーズであれば、1-3構成での波乱も現実味あり。

パターン④:外側から白井・山田が絡む荒れ展開

展開一変で白井が先マイ後半捲り差し、山田が6号艇から突っ込む構図。ただし、混戦前提のシナリオになります。


4.舟券戦略とフォーメーション提案

◎本線フォーメーション(堅め)

1 → 2 → 3/4

片岡逃げ切り、丸野の差し、3コース新開を3着確保。的確な3連単構成です。

○中穴重視フォーメーション

1 → {2,3} → {2,3,4,6}

新開の波乱起因による中穴パターン。6号艇山田の3着粘りも視野に。

△大穴狙いフォーメーション

6 → 3 → {1,2,4}

山田が内側展開で突っ込み1着、新開が2着→片岡らによる拾い構図。リスク大ですが高配当狙い。


5.水面・気配面の補足要素

  • 引き波と展開読み:「引き波を喰らっても立て直した」という山田の強さ。引き波や混戦を想定した脚質重視の展開読みが有効。
  • モーター性能と伸びの評価:片岡のモーターは断然の伸びではないが、スタート技術でカバー可能。新開・丸野・稲田の注目モーターは伸び重視。
  • 展開割れの可能性:白井の先マイ失敗や後続陰りがあれば、混戦展開も視野。

6.まとめと最終判断

  • 本線構図(堅め):片岡逃げ、丸野差し、新開3着。3連単堅実。
  • 中穴狙い:片岡軸で新開2着取り込み+外回り6号艇絡み。妙味狙い。
  • 穴狙い:山田6→新開3→片岡・丸野。展開一変狙いの大穴フォーメーション。

徳山9Rは、1コースの逃げ技術と外側勢の展開読みが交錯する一戦。モーター力+スタートの技術差がカギとなる中、舟券戦略は「堅軸+中穴拾い+穴構成」の三段構えが理想的です。

発走14:46直前まで、展示・気配(水面・風速・潮位)をチェックして最終組み立てを行ってください。

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