Boat-Practice

2025年7月24日徳山11Rの展開予想

1.レース背景と出走メンバー概観

今回の11Rは、SG第30回オーシャンカップ予選3日目の一戦。予選突破を目指す選手たちにとって、勝ち点の多くがかかる重要な一戦です。特に1号艇の茅原悠紀は、予選突破に向け“絶対に負けられない”立場。メンバー構成を整理します。

1号艇:茅原 悠紀(岡山・A1)
2号艇:西山 貴浩(福岡・A1)
3号艇:中島 孝平(福井・A1)
4号艇:井上 一輝(大阪・A1)
5号艇:三浦 永理(静岡・A1)
6号艇:佐藤 翼(埼玉・A1)

※徳山は1コース逃げの決まり手が強く、イン逃げは依然として場全体の勝率の中心。現節もイン逃げに注目が集まります。


2.各艇の直前気配と脚質分析

●茅原 悠紀(1号艇/58号機)

徳山水面との相性は良く、G1優勝4回の実績に加え、今節も初日ドリーム戦を制するなど、機力面でも好調さがうかがえます。ただし2日目8Rで転覆失格を喫しており、予選得点はギリギリの状況。予選通過へのプレッシャーは大きいです。このタイミングでの勝利が絶対条件と言えるでしょう。

●西山 貴浩(2号艇/73号機)

注目モーターとして上位クラス評価を得ており、脚力としても盤石。その出足はスリット付近の余裕ある伸びで好評価です。安定した差し脚で2着争いを主導できる可能性があります。

●中島 孝平(3号艇/49号機)

モーター評価ではワースト級と指摘されており、スタート付近での脚色の落ち込みが見られます。3コースでも、伸びが不安定で、完全な展開待ちの立場です。まくり差しの期待値は低いでしょう。

●井上 一輝(4号艇/26号機)

展示では出足好調の一角とされ、スタートを決められれば4コースから差し展開も狙える足色。ただしSG初出場かつ継続的実績に乏しいため、大物狙いなら3着圏内までが現実線。

●三浦 永理(5号艇/46号機)

2日目の6Rで3コースから3着入り。道中での伸び比べでも互角以上の内容があり、底力を感じさせる 。追い込み脚質で展開がかみ合えば好配当候補に浮上します。

●佐藤 翼(6号艇/12号機)

直前評価では「伸びがかなり強い」と高評価されている。6号艇ながらもスタート差しに期待がかかる“ダークホース”です。


3.展開予想と決まり手シナリオ

●想定される基本展開

1コースの茅原がイン逃げを打ちに来るのは必至。ただし、2日目8Rの転覆もあり、スタート慎重となる可能性があります。そこへ西山の差しか、佐藤のまくり差しが絡む展開が浮上。

【展開パターン予想】

  • パターン①:茅原が逃げ切る(決まり手=逃げ)
    • スタート決まれば逃げ切り可能。モーター&徳山適性ともに高く、1着濃厚。
  • パターン②:西山が差して2着、茅原とのワンツー
    • 西山の脚色と2コース位置取りが活きれば、強敵2番手を形成。
  • パターン③:佐藤が外からまくり差しで突き抜ける(決まり手=まくり差し/差し)
    • 6号艇で穴候補。スタート差と伸び脚が相まれば、一撃の可能性大。
  • パターン④:井上・三浦がごちゃつきに絡む3着争い
    • 展開が荒れれば4~5着位置から一発あり得る。

4.舟券戦略とフォーメーション案

◎軸本線(堅め)

1 → 2 → 6/4
  • 茅原の逃げ切りを軸に、西山が2着で期待。穴なら6号艇佐藤も抑え。

○幅広フォーメーション

1 → {2,6} → {2,4,6}
  • 西山と佐藤のオッズ妙味を取りつつ、4コース井上で3着穴狙い。

△穴狙い

6 → 1 → {2,4,5}
  • 佐藤がスタート主導、茅原が追走。混戦突入の荒れ展開狙い。

5.その他注目ポイントと気配補足

  • 茅原選手のメンタル面の危うさ
     転覆というミスを起こしている以上、今節はスタートに慎重さが見られる可能性があります。
  • 西山・佐藤の脚色差
     73号機と12号機はともに伸び脚が評価され、高い位置取りが期待できる。
  • 中島の厳しい脚質
     49号機のスリット後の失速が見えるため、注目は控えめに。厚めの配当は望みにくい。
  • 全体のモーター評価
     注目機は58(茅原)、73(西山)、12(佐藤)、26(井上)。中でも6号艇の佐藤は“伸び強”印でダークホース的存在。

6.まとめ:“勝利必須”茅原が鍵だが外乱も警戒

  • 本命筋:茅原がイン逃げで1着、2着西山。展開まくりになれば佐藤が絡む。
  • 配当妙味重視:佐藤スタート差し&まくり差し狙い。また三浦の追い込みも拾い目。
  • 抑え:井上の4コース差し場面。脚色評価による3着転がし。

7.レース予想要約(舟券フォーメーション)

  1. 本線フォーメーション(堅く) 1 → 2 → 6/4
  2. 中穴候補フォーメーション 1 → {2,6} → {2,4,6}
  3. 大穴狙いフォーメーション 6 → 1 → {2,4,5}

8.終わりに

徳山11Rは、茅原の“逃げ勝負”を軸に、西山・佐藤の脚色をどう捉えるかが鍵。展開一つで荒れも想定されるため、配当狙いなら穴筋を複合的に拾うフォーメーションが有効です。

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