Boat-Practice

2025年7月23日徳山5Rの展開予想

1.水面特性と気象条件のポイント

まず、徳山の水面は海水であり、潮位差や風の影響が大きい。満潮時にはイン(1号艇)が有利になり、干潮時にはアウト勢が差し込む展開が見込まれる。また、風速1~3mで追い風や左横風といった風向が多く、これがイン勢のスタート勝ちにつながりやすい。実際、全国24場のなかでもインの1着率は高く、2~6コースは相対的に苦戦傾向にある。この特性を踏まえて、第5Rもイン1着予想を主軸に組み立てたい。


2.出走表と主な注目選手

以下は、第5Rの出走表。

選手名支部全国勝率当地勝率モーター勝率
1宮地元輝佐賀(A1級)7.318.2135.3%
2新開航福岡(A1級)7.148.4437.6%
3吉田拡郎岡山(A1級)7.298.3337.4%
4桐生順平埼玉(A1級)7.898.4442.9%
5遠藤エミ滋賀(A1級・女子)6.756.0050.9%
6松井繁大阪(A1級)6.976.8448.1%

――全国勝率でトップは桐生順平(4号艇)の7.89、続いて吉田拡郎・宮地元輝が7台半ばの水準。当地勝率で見ると、特に新開・桐生の8.44が高く、ここに当地対応力の強さを感じる。

モーター性能では遠藤エミが50.9%、松井繁も48.1%。5・6号艇の差し・捲り展開に注目が集まる。


3.イン屋・1号艇:宮地元輝

潮と風の条件からイン有利展開が見込まれる中、1号艇宮地の回転スタートと前づけがカギ。平均ST.12と安定、当地8.21の数字を活かせれば逃げ切る展開に期待できる。

最終日展示映像では、好気配の回転で起こし・握り込みともにスムーズ。流れに乗れるかがポイントだ。


4.対抗勢:2・3号艇の攻め

2号艇・新開航は当地8.44、全国7.14の力がある。特に最近の展示で仕上がり良好との評価。内枠を生かした差し構えがハマれば、1着争いに食い込む可能性は十分。3号艇・吉田拡郎も当地8.33、モーター勝率も安定。艇番や展示が噛み合えば、内3艇での攻防が白熱。


5.4号艇以降の攻めのキー

4号艇・桐生順平は、全国勝率7.89と戦力層の厚さが魅力。だが当地舞台での実戦経験は同順位の2号艇よりやや劣る。展示からも乗りやすさを備えるが、インを割ってまで突き抜けるかは未知数。5号艇・遠藤エミは女子A1の強さと上位モーターを武器に、まくり差しの二段攻撃を狙う。6号艇・松井繁も強者だが、今回は枠順的に展開待ち。


6.展開予想のシナリオ①:イン配当想定

  • 1着=宮地:潮高でイン有利、風にも恵まれれば逃げ切り可能。
  • 2着=新開 or 吉田:内3艇で決まり、コース有利を生かす形。
  • 3着◎遠藤 – ○桐生:センター勢からの差し、まくり差しの攻防となる。

この場合、配当は「1–2–5」「1–3–5」など堅め展開か。


7.展開予想のシナリオ②:展開ひっくり返し

万が一1号艇がスタート遅れや冷静さを欠けば、2・3号艇が前に出て押し切る展開もあり得る。その際は、5・6号艇が内に巻き込む形となり、「2–5–1」「3–5–2」など新しい組み合わせが射程圏に入ってくる。


8.舟券戦略プラン

  1. 3連単フォーメーション:1着=1、2=2・3、3=5・4・6
     →1着固定→2・3枠での競い合い。
  2. 2連単:1→2/1→3/2→1/3→1
     →少点数で堅実に。
  3. ヒモ荒れ狙い:2・3着に遠藤・松井を含める三連単のながし。
     →「1→(2,3)→(5,6)」など展開逆転を想定して抑え。

9.総括と注目点

  • イン1着展開が本線:徳山特性、宮地地力、風・潮の後押し。
  • 内3艇の争いが焦点:新開・吉田の実力と展示タイム。
  • センター勢の連系展開も見逃せない:遠藤・桐生の展開展開には目が離せない。

最終的には以下を狙う舟券構成が理想:

  • 3連単フォーメーション
     1着:1
     2着:2・3
     3着:5・4・6

これはまず堅く抑えて、展開逆転があればプラス配当も狙える布陣だ。


徳山SG本場2日目──いよいよ熱戦は本番に突入。第5Rから核心のレースが展開し、舟券ファンの胸は高鳴る。潮と風の微妙な揺らぎが、選手たちの駆け引きをさらにドラマチックにする舞台に。舞台は整った。展開の鍵は“インの流れを守るか、センター勢が風穴を開けられるか”。誰が波を起こすか、注視したい。

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