2025年7月24日徳山10Rの展開予想
1.レース概要と焦点
時刻は15:24発走。徳山水面は年間を通じてインが強く、1コースの1着率は約60%を誇ります。笠戸湾の内海で風の影響が少なく、干満差のある潮流により展開が変化しますが、満潮では差しがハマりやすく、干潮ではパワー勝負になりやすい特徴があります。
10Rの出走メンバーは以下の通りです:
コース | 選手(支部) | 級別 |
---|---|---|
1号艇 | 関 浩哉(群馬) | A1 |
2号艇 | 中村 晃朋(香川) | A1 |
3号艇 | 峰 竜太(佐賀) | A1 |
4号艇 | 吉田 拡郎(岡山) | A1 |
5号艇 | 黒井 達矢(埼玉) | A1 |
6号艇 | 羽野 直也(福岡) | A1 |
特に注目は、関浩哉の1号艇。SGグランプリ優出歴を持ち、A1級でもG1以上の実績も見えるため、徳山でも戦績は上位に位置しています。
2.各選手の気配・脚質分析
●関 浩哉(1号艇/36号機)
スタート巧者かつ勝負強いSG実績があります。今年はG1で3回優出しており、SG戦でも充分に通用する力量が見えます。
●中村 晃朋(2号艇/25号機)
SG初出場ながらA1で安定したレースぶり。モーターは中位で、得点率ランキングからはやや物足りないですが、インの後ろから展開を伺う場面では差し脚に期待できます。
●峰 竜太(3号艇/42号機)
SGグランプリ覇者で勝負駆けにも強く、徳山でも舟足に合格点が出ており、直近の差しレースで評価を上げています。3コースからは「まくり差し」「差し」が決まりやすい地形で、展開のキーマンとなる存在。
●吉田 拡郎(4号艇/19号機)
G1複数V歴あり、徳山との相性も良好。4コースからの差しを得意にし、機力さえ伴えば3着以内に絡んでくる力がある。
●黒井 達矢(5号艇/32号機)
モーター2連率25.8%と苦戦中。展開待ちの位置から、展開乱れがないと入れにくいと見られます。
●羽野 直也(6号艇/30号機)
G1・オーシャンカップ経験者で6号艇ダークホースの可能性あり。モーター2連率32.1% 。機力自体は底上げされつつあり、スタート次第では一撃に期待が高まります。
3.展開予想/決まり手シナリオ
パターン①:関のイン逃げ
関がスタートを決めて1マークを制すと、逃げ切りの展開が最も安定。イン1着率60%台の徳山で、実力上位+スタート巧者の組合せは鉄板レベルです。
パターン②:峰のまくり差し/差しによる撃破
直近の調子良さを背景に、3コースの峰竜太が外から飛び込む展開。徳山の3コース「まくり差し」はバックストレッチの景色変化を活かせば十分通用。機力&調子の後押しがあれば、1着も狙います。
パターン③:後位突込みによる波乱
羽野が6号艇ながらスタートと伸びに期待される本レースの「ダークホース」。1・3が外乱で接触や内折りがあれば、差して穴を拾う可能性あり。
パターン④:中村、吉田の差し決着
展開が鎮静なら、2号艇中村や4号艇吉田の差し脚が3着以内に浸透。特に吉田は徳山実績あり、4コース差しで浮上しやすい布陣。
4.舟券戦略と買い目フォーメーション
◎本命シナリオ(堅目)
1 → 3 → 2/4
関の逃げ切り、峰のまくり差し確保、中村&吉田で2・3着をカバーする堅い構成。
○中穴狙い
1 → {3,6} → {2,3,4,6}
峰か羽野の2着付け。大穴6号艇も絡む広めフォーメーション型。
△大穴狙い
6 → 3 → {1,2,4}
羽野逃げ追走、峰差し。万が一の大荒れ併走狙い。
5.追加ポイントと水面条件の影響
- 潮位変化:満潮時に近ければ差し・まくり有利、水面が荒れる時間帯にツボが有利。
- モーター安定状況:関はやや平均的なモーターだが自在スタートとSG経験でカバー可能。峰と羽野は機力評価されつつも実戦で伸びが安定してきており注目。
- 展開乱れ:展開次第では黒井にも3着圏の可能性。ただし展開と波乱が必要です。
6.まとめと結び
- 堅め狙い:関逃げ、峰⇒中村or吉田の2・3着確保フォーメーションがベース。
- 中穴人気狙い:峰・羽野の6号艇絡む広めフォーメーションで妙味を確保。
- 大穴狙い:羽野のまくり差し⇒峰という構成で波乱狙い。
徳山10Rは「実力+機力+潮回り」要素が複雑に絡む注目カード。関のイン主体でも、峰・羽野の外アウト勢が2着争いを崩しに来る展開も十分あり得ます。舟券戦略は本命軸を押さえつつ、適度に穴要素も取り入れるバランス型が最も効率的と考えます。