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濱野谷 憲吾(はまのや・けんご)—“内枠の説得力”、まだまだ健在

選手プロフィール

  • 登録番号:3590/期:70期
  • 支部:東京(出身:東京)
  • 生年月日:1973年11月8日(51歳)
  • 身長・体重・血液型:169cm・56kg・A型
  • 直近期集計(2024/11/01〜2025/04/30):勝率6.78/2連対率46.4%/平均ST0.14/出走125/優出2/優勝2。

レーススタイルの輪郭(データから見える傾向)

  • 内からの押し切りが軸。直近1年の1コース1着率72.1%(61本)2連対率85.3%3連対率90.2%は、今なおトップ級の“イン説得力”。
  • スタート(ST:スタートタイミング、単位秒)は1〜4コースで0.13前後と安定。外でも極端に遅れないが、6コースは0.16とわずかに重くなる傾向。
  • SG/G1に限っても1コース1着率63.2%3連対率89.5%と“格上舞台のイン信頼”は堅持。一方で外枠の勝ち切りは直近データで低調(4〜6コースの1着率は0%)。
  • 余談だがナイター時の2コースST平均0.10は鋭い切れ味。展開読み次第では刺し目の台頭も期待できる(刺し=内差しでの決まり手)。

1コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率72.1%/2連対率85.3%/3連対率90.2%/ST0.13
  • SG/G1:1着率63.2%と大舞台でもイン逃げは十分に買える。
    → 結論:「逃げ本線」。相手探しのレースを作りやすいタイプ。

2コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率20.9%/2連対率46.5%/3連対率67.4%/ST0.14
  • ナイター時のST平均0.10が光る。
    → 結論:勝ち切り率は平常時ほど高くないが、展開ひとつで刺し抜けのシーンは十分。相手本線評価が妥当。

3コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率27.5%/2連対率49.0%/3連対率64.7%/ST0.13
    → 結論:まくり・まくり差し(外から攻めて差しに切り替える技)に乗った時の突破力はまだ魅力。軸より“頭—相手”の分散で妙味。

4コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率10.5%/2連対率39.5%/3連対率55.3%/ST0.13
  • SG/G1の1着率は0%
    → 結論:一撃頻度は控えめ。舟券は“2・3着付け”寄りの評価が安全。

5コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率13.2%/2連対率26.3%/3連対率47.4%/ST0.14
    → 結論:道中の捌きで3連対率は確保。ヒモ(相手)評価で配当アップ要員。

6コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率5.6%/2連対率13.9%/3連対率36.1%/ST0.16
    → 結論:頭までの要求は酷。3連単の3着欄で押さえるのが現実的。

直近の節間内容から(抜粋)

  • 多摩川(2025/8/10〜15):優出3着。1枠で3勝(ドリーム、記者選抜、準優)を含む1着率30.0%/3連対率90.0%/平均ST0.13。地元水面らしい“内枠の強さ”を示すシリーズ。
  • 三国(2025/7/31〜8/5):予選苦戦で無冠(1着0本)。外枠の数字に表れる課題が露呈。
  • 平和島(2025/7/21〜26)1・3・4枠で計4勝、選抜入り。平均ST0.12と切れ味。

強みと課題(まとめ)

  • 強み:圧倒的なインの安定感(直近1年の1コース1着率72.1%/3連対率90.2%)。SG/G1でもインなら信頼値は高い。スタートも内側で0.13前後に収まり、取りこぼしが少ない。
  • 課題外枠の勝ち切りが数字上のネック(直近1年で4〜6コースの1着率10.5%/13.2%/5.6%)。特にSG/G1では外の“頭”が遠い。買い目は2・3着付けが基本線。

今後の展望とファンへのひと言

8月末の若松SGメモリアル、9月の平和島周年/鳴門周年、そして多摩川周年と一線級の舞台が続く。番組の助けが効きやすいイン枠で“取りこぼさない”濱野谷が見られるはず。外枠を引いた日は連対軸→相手手広くが狙い目。ベテランの“読み”と“捌き”で、まだまだ熱い夏は続く。

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