Boat-Practice

桐生順平|“バランスの鬼”が魅せる、現代ボートレーサーの完成形(8月20日更新)

選手プロフィール

  • 登録番号:4444/期:100期
  • 支部:埼玉(出身:福島)
  • 生年月日:1986年10月7日(38歳)/161cm・53kg・AB型
  • 期別成績(2024/11/01〜2025/04/30):勝率8.17/2連対率67.2%/平均ST0.14/出走107/優出10/優勝3

レーススタイルの輪郭(データで読む)

まず柱はイン(1コース)の圧倒的信頼。直近1年の1着率79.0%(57)/2連94.7%/3連96.5%は“取りこぼし最少”級。平均STも1〜4コースで0.14前後(2コースは0.13)と揃い、主導権を握る展開が多い。一方で注目は3・5コースの決定力。直近1年で3コース1着28.6%(42)、5コース1着22.9%(35)と、外でも“頭”を取り切るシーンが目立つ。


1コース進入時

  • 直近1年:1着79.0%(57)/2連94.7%/3連96.5%/ST0.14
    → 結論:「逃げ本線」。相手探しのレースを作れる鉄板枠。

2コース進入時

  • 直近1年:1着18.9%(37)/2連56.8%/3連70.3%/ST0.13
    → 結論:刺し決着は“あるが偏る”。基本は相手本線で。

3コース進入時

  • 直近1年:1着28.6%(42)/2連57.1%/3連71.4%/ST0.14
    → 結論:まくり差しの切替がハマると“頭”まで。買い増し候補。

4コース進入時

  • 直近1年:1着12.5%(32)/2連56.3%/3連81.3%/ST0.14
    → 結論:連下の厚みは十分。2・3着付け中心が堅実。

5コース進入時

  • 直近1年:1着22.9%(35)/2連48.6%/3連62.9%/ST0.16
    → 結論:外でも“頭”を取り切る力があるゾーン。妙味を狙える。

6コース進入時

  • 直近1年:1着5.0%(20)/2連25.0%/3連50.0%/ST0.15
    → 結論:基本は3着押さえ。展開一致で中穴の芽。

大舞台(SG/G1)の顔つき

  • 1コース:1着90.0%(20)/2連100.0%/3連100.0%でインは超一級の信頼。
  • 2〜6コース(1着率):2=10.5%(19)/3=19.1%(21)/4=0.0%(15)/5=15.8%(19)/6=5.9%(17)
  • ただし3連対率は概ね50〜60%台(4コース66.7%など)で舟券圏の堅さは維持。
    → 結論:グレードが上がるほど
    「イン=頭本線」「外=連下厚め」が定石。

直近の節間ハイライト(過去3節)

  • 戸田|第48回戸田ボート大賞(2025/8/14–19)1着率40.0%/2連70.0%/3連80.0%/平均ST0.12。選抜・準優を含め白星量産。最終日11Rは1枠で逃げ切り
  • 三国|開設72周年 北陸艇王決戦(2025/7/31–8/5)1着12.5%/2連50.0%/3連75.0%/平均ST0.12ドリーム1枠でイン勝ち、準優は2コース2着でまとめる。
  • 徳山|SGオーシャンカップ(2025/7/22–27):1着11.1%/2連11.1%/3連22.2%と数値は渋めも、3日目6R1枠で勝利

強みと課題(総括)

  • 強み
    インの絶対値(1コース直近1年:1着79.0%/3連96.5%)、② 3・5コースで“頭”が取れる決定力(3=28.6%、5=22.9%)、③ 大舞台の1コース信頼度(SG/G1:1着90.0%/3連100.0%)。
  • 課題
    ④コースの勝ち切り率(直近1年:1着12.5%、SG/G1:1着0.0%)と、⑥コースの頭頻度(直近1年:5.0%)。外枠は連下中心で評価差を明確に。

舟券ヒント(実運用)

  • 1枠=頭本線。ヒモは差し巧者+地元勢で絞る。
  • 3枠=頭まで厚め(まくり差しの刺さりを意識)。
  • 5枠=“押さえ以上”(展開ハマりで配当妙味)。
  • 4・6枠=連下中心(特に4枠は2・3着付けで利益を取りにいく)。
    いずれも直近1年のコース別成績+平均STに基づく運用。

今後の展望と出場予定

今後は若松SGメモリアル(8/26–31)→平和島G1(9/4–9)→鳴門G1(9/13–18)→多摩川G1(9/29–10/4)→津SGダービー(10/21–26)とトップ舞台が続行。イン番組での“取り切り”はもちろん、3・5コースの決定力でシリーズの主役を取りにいくシーンが増えるはずだ。

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