桑原 悠(くわはら・ゆう)—“イン堅守+鋭発進”、勝てる隊形を自分でつくるA級ファイター
選手プロフィール
- 登録番号:4497/期:102期
- 支部:長崎(出身:長崎)
- 生年月日:1987年5月27日(38歳)/166cm・52kg・A型
- 期別成績(2024/11/01〜2025/04/30):勝率6.90/2連対率46.9%/平均ST0.13/出走115/優出4/優勝2。
レーススタイルと整備の特徴(データで読む輪郭)
- まず柱はイン(1コース)の高さ。直近1年で1着率74.5%(51本)/2連対率86.3%/3連対率94.1%と“取りこぼしにくい1号艇”。(2連対=1〜2着、3連対=1〜3着に入る割合)
- 平均STは直近1年で1〜3コース=0.11〜0.12、4〜6コース=0.14と内寄りで切れ味が際立つ。ナイター時は1・2コースで0.08/0.07まで鋭く、先手必勝の色が強い。
- 前づけ傾向は薄め。枠なり想定が基本(4枠=4コース進入91.7%、5枠=5コース進入86.7%など)。展開が読みやすく、舟券戦略が立てやすいタイプ。
1コース(イン)進入時
- 直近1年:1着74.5%(51)/2連86.3%/3連94.1%/ST0.11。
→ 結論:「逃げ本線」。相手探しのレースを作れるイン巧者。
2コース進入時
- 直近1年:1着22.2%(36)/2連50.0%/3連66.7%/ST0.12。
→ 結論:差し決着の頭は十分あるが頻度は中位。連下〜相手本線がバランス良。
3コース進入時
- 直近1年:1着31.3%(32)/2連53.1%/3連68.8%/ST0.12。
→ 結論:まくり差しの刺さりで頭がグッと増えるコース。狙い目。
4コース進入時
- 直近1年:1着11.4%(35)/2連37.1%/3連68.6%/ST0.14。
- 直近3ヶ月は1着16.7%(6)だが3連100%(4本)と“連対圏確保”に長ける面も。
→ 結論:カド一撃はやや控えめ。連下厚めの評価がフィット。
5コース進入時
- 直近1年:1着17.2%(29)/2連34.5%/3連44.8%/ST0.14。
→ 結論:展開ハマればまくり差しで浮上。2・3着付け中心に。
6コース進入時
- 直近1年:1着4.9%(41)/2連17.1%/3連36.6%/ST0.14。
→ 結論:頭は強気にしづらい。3連単の3着押さえが現実的。
グレード別の顔つき(一般戦 vs. SG/G1)
- 一般戦:1コース1着79.4%/3連97.1%、3コース1着44.4%と“攻守バランス良”。
- SG/G1:1コース1着64.7%/2連82.4%/3連88.2%でイン信頼は十分。一方で外枠の“頭”は低め(2=6.7%、3=14.3%、4=0.0%、5=13.3%、6=4.8%)。買い方は「イン=頭本線/外=連下厚め」。
直近の節間内容(過去3節)
- 大村/モーターボート誕生祭(2025/7/15–20):1着42.9%・2連85.7%・3連100%・平均ST0.11。優出2着でシリーズ牽引。
- 桐生/赤城雷神杯(2025/6/7–12):1着33.3%・2連44.4%・3連55.6%・平均ST0.15。要所で白星を拾いつつ準優進出。
- びわこ/キリンカップ(2025/5/29–6/1):1着12.5%・3連50.0%・平均ST0.16。序盤の“麒麟ドリーム”6枠は苦戦もインで取り返す。
強みと課題(総括)
- 強み:
① インの絶対値(直近1年:1コース1着74.5%/3連94.1%)、② 3コースの決定力(1着31.3%)で自在性、③ 内の平均STの鋭さ(1〜3コース=0.11〜0.12、ナイターは1・2コースで0.08/0.07)。 - 課題:
④〜⑥コースの勝ち切り頻度は控えめ(直近1年:4=11.4%、5=17.2%、6=4.9%)。特に大舞台では外の“頭”が遠い。番組と枠番で評価差を明確に。
舟券ヒント
- 1枠=頭本線/相手絞り(差し巧者をヒモ中心に)。
- 3枠=頭も視野(まくり差し決着の目)。
- 4〜6枠=連下厚め(3着付けを厚くして配当を取りにいく)。
数字はすべて直近データの再現性に基づく運用が吉。
今後の展望と出場予定
この先は若松SG メモリアル(8/26–31)→平和島G1周年(9/4–9)→鳴門G1周年(9/13–18)とハイグレード連戦。イン番組では“取り切り”、外番のときは連下拾いでシリーズ点を積み上げるのが桑原流。ナイター会場での内コースSTの鋭さは引き続き注目ポイントです。