Boat-Practice

三浦永理:「テクニカル・エリー」が描く“静岡の変幻自在の実力派”(10月7日更新)

選手プロフィール

  • 登録:4208/91期。1983年2月2日生・42歳、静岡支部。直近期成績は勝率7.35、2連対率52.4%、平均ST0.15、出走122、優出6、優勝1。

レーススタイルや整備の特徴

  • 平均STは直近1年で「1=0.16/2=0.16/3=0.15/4=0.14/5=0.15/6=0.16」。内〜カドできっちり踏み込むタイプで、女子戦ではインの勝ち切りがより鮮明(女子戦:1コース1着率78.1%)。前づけ傾向は“枠なり志向”が強く、5枠→5コース81.3%、6枠→6コース85%と素直。無理な隊形変化より、スタート精度と回り足で勝負する設計です。

1コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率67.9%、2連対率83.9%、平均ST0.16。女子戦では1着率78.1%まで上振れ。“取りこぼしが少ないイン巧者”の評価でOK。

2コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率24.4%、2連対率48.8%、平均ST0.16。差し・差し残しで連対は確保しやすいが、頭までは一歩届かない場面が数字に反映。

3コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率22.2%、2連対率38.9%、平均ST0.15。握って攻めるより“まくり差し”での2着拾いが目立つレンジ。

4コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率17.5%、2連対率47.5%、平均ST0.14。カド気配は良好で、展開突きの差し・まくり差しが機能。勝ち切り頻度は控えめでも連対率は高水準。

5コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率17.7%、2連対率32.4%、平均ST0.15。外からの一撃は“機力×展開”が揃った時に限定的。3着押さえの扱いが現実的。

6コース進入時の特徴

  • 直近1年:1着率2.6%、2連対率18.0%、平均ST0.16。大外は連下(3着)まで含めた抑え評価が基本。

強みと課題(総括)

  • 強み
    • インの堅実さ:直近1年で1コース1着率67.9%・2連対率83.9%。女子戦ではさらに底上げ。節間の“取りこぼさない柱”になります。
    • カド(4コース)の連対力:平均ST0.14かつ2連対率47.5%。展開ひとつで上位に絡む安定感。
  • 課題
    • 2〜3コースの頭率が20%前後にとどまり、勝ち切り効率は控えめ。外枠も5・6コースの“頭期待値”は限定的。
    • 進入は枠なりが基本で、流動的な前づけ戦で内奪取から押し切る類いの上振れは少ない。

得意水面のヒント

  • 場別成績(通算)では、住之江(勝率7.18・複勝率79.8%)、丸亀(7.55・81.0%)、鳴門(7.26・85.3%)、下関(7.88・81.3%)、三国(7.36・76.9%)、蒲郡(7.00・75.7%)など“静水面〜伸びやすい場”で数字が良好。尼崎はサンプル少ながら勝率8.18・複勝率72.7%・3連率100%と相性◎。

こんな買い方がハマる

  • 1コース:本線の頭固定。相手は2・4・3コースを厚め(2連対率の並びと平均STから)。
  • 2コース:差し届かず2着本線の設計が合う。相手は1=本線、4=穴寄り。
  • 4コース:スタート順が良い節は“差し⇨2着・3着”の紐妙味。
  • 5・6コース:頭は絞り、3着抑え中心の点数配分で回収率を守る。

今後の展望とまとめ

  • 直近の節でも、常滑(8/28〜9/2)で優勝を含むシリーズを決めるなど、フォームの安定とスタート精度が噛み合うと一気に主役級。10月以降は三国「ファン感謝3Daysトーナメント」(10/11〜13)、津「第72回ボートレースダービー」(10/21〜26)など出場予定も見える。インの再現性を軸に、2〜3コースの“勝ち切り”をもう一段上げられるかがタイトル戦線のカギです。
← コラム一覧に戻る