定松勇樹:展開読みと整備力で歴史を塗り替えた“佐賀のSG制覇若武者”
プロフィールと実績
- 支部/級別/期別:佐賀支部・A1級・125期(登録番号5121)
- 生年月日/身体スペック:2001年5月2日生まれ・身長168 cm/体重55 kg/A型
- SG優勝:2024年5月、ボートレース多摩川開催の第51回SGオールスター戦にて、登録5000番台かつ21世紀生まれ初となるSG優勝を達成。準優勝戦に続き、優勝戦もインからコンマ12秒のスタートで抜群の展開読みと機力を発揮し、圧巻の逃げ切り勝利を飾った 。
コース別の走りと決まり手傾向
1コース(イン戦)
精度高いスタートから押し切る逃げ型。SG制覇も逃げによるもので、インからのレースが強み 。
2〜3コース(中枠)
中心は差し主体で、まくり差しも使い分ける器用な展開選択が可能。勝負所でのスキ突きが光る。
4〜6コース(外枠)
大外枠でも舟券圏外に落ちにくく、差し→まくり差しから3連対圏に粘る柔軟な戦術。
スタート精度と展開読み力
- スタート平均:コンマ12秒台で安定し、進入整備との噛み合いが良い。
- 展開判断力:SGという最高レベルの重圧下でも、落ち着いた判断と強気の仕掛けが噛み合う精神力が魅力 。
整備力と機力仕上げのスタンス
- 「好素性のモーターを全て引き出した」と優勝戦後に語るほど、展示や前検に基づくペラ・機体調整に優れる。
- 師匠である峰竜太選手からの助言やノウハウも取り込み、整備・展開・スタートの三拍子がかみ合う体制作りが評価されています。
舞台・水面による適応力
- SG大舞台:オールスター戦での制覇により、トップレーサーレベルでの戦いを証明。
- 全国どこでも対応可能:びわこG3優勝やルーキーシリーズ制覇など、SG以外でも結果を出し続けています。
総括:定松勇樹というレーサー像
- SG制覇経験者であり、若くして見せた重圧下での正確な展開判断と逃げ切り力。
- スタートと整備の高次融合が強み。展開・足・展開判断がレースを支配する構図ができつつある。
- 21世紀生まれ初・5000台初のSG勝者という歴史的偉業も成し遂げており、その存在感は“若武者”を超えて“本物”の証。
ファン視点での注目ポイント
- イン戦時の注目度:枠順整ったら本命視、安定した一着の可能性大。
- 整備サインのチェック:展示・前検後のペラ交換・調整回数がその日の状態を映す鍵。
- 外枠でも仕掛けあり:展開読みと足の整備次第で大外枠から差し・まくり差し→舟券圏内も。
締めくくりに
定松勇樹選手は“SG制覇歴”という実績に裏付けられた、戦略・スタート・整備の三位一体を体現するトップレーサーです。展示や整備の兆しを読み、進化し続ける“佐賀の若武者”の走りを、ぜひ注目してください。