吉田拡郎|“実戦派の技巧派”として光る、岡山の職人レーサー(10月7日更新)
選手プロフィール
- 登録:4166/90期、岡山支部・岡山出身。1982年4月18日生・43歳。A1。
- 期別成績(対象:2024/11/01〜2025/04/30):勝率6.75、2連対率46.3%、平均ST0.14、出走123、優出6、優勝1。
レーススタイルと整備の特徴
スタートは「踏み込むべき所で踏み込む」タイプ。コース別の平均STを見ると、直近1年で1コース0.11、4コース0.12、5コース0.13と、基本はインとカド寄りで決めてくる。前づけ傾向は枠なり志向が強く、5枠→5コース88.4%、6枠→6コース90%という“素直な進入”がベース。無理な前づけで荒らさない分、スタート精度とターンの完成度で勝負する。
1コース進入時の特徴
- 直近1年:1着率77.2%、2連対率93.0%、3連対率94.7%、平均ST0.11。まさに鉄板級のイン巧者。今期データでも1着率75.0%、2連対率95.8%と超堅実。イン戦では“事故なく、しっかり先マイ(先に回って押し切る)”が基本形。
2コース進入時の特徴
- 直近1年:1着率18.0%、2連対率61.5%、3連対率79.5%、平均ST0.14。差しを狙える位置だが、勝ち切りまでは一歩届かないケースが数字に表れる。2連・3連対率は高く、2コース“相手本線”として信頼度は高め。
3コース進入時の特徴
- 直近1年:1着率12.8%、2連対率43.6%、3連対率66.7%、平均ST0.14。まくり差しの決め打ちがハマれば一撃も、勝率はやや控えめ。舟券では“ヒモ(相手)評価”が軸。
4コース進入時の特徴
- 直近1年:1着率11.9%、2連対率45.2%、3連対率66.7%、平均ST0.12。スタート順も良く、展開突きの4カド差し・まくり差しが機能。一方で“押し切り型”ではないので、展開待ちの色は残る。
5コース進入時の特徴
- 直近1年:1着率12.2%、2連対率26.8%、3連対率41.5%、平均ST0.13。外からの伸び一撃は頻度低め。連対期待は“展開の利+回り足”が条件。
6コース進入時の特徴
- 直近1年:1着率2.5%、2連対率7.5%、3連対率40.0%、平均ST0.13。大外からの突き抜けはレア。三着押さえの扱いが現実的。
得意水面と近走トピック
場別で見ると、鳴門(勝率8.27、複勝率69.3%)、大村(7.91、複勝率64.6%)、下関(7.80、複勝率65.5%)、蒲郡(8.07、複勝率67.4%)、地元児島(7.38、複勝率60.4%)と“静水面~伸びやすい水面”で強さが際立つ。直近の節だと、9/13~18「鳴門・大渦大賞」で優出(優勝戦4着)まで駆け上がるなど、秋口のリズムも良好だった。
強みと課題(1~6コース総括)
- 強み
- イン超安定(1コース1着率77%台、今期2連対率95.8%)。勝ち切り能力はSG/G1でも高水準。
- 4カド含む外枠でも平均STは甘くなく、展開待ちになっても“崩れにくい”3連対率が支え。
- 課題
- 3~5コースの勝率が二桁前半で頭薄め。握って攻めるより“差し/まくり差し”の形で、2着止まりのパターンが数字に出る。
- 枠なり傾向が強く(5枠→5コース88.4%、6枠→6コース90%)、流動的な前づけ戦では内を奪いにくい。隊形が固まると外枠の頭期待値は自然と下がる。
こんな買い方がハマる
- 1コース:信頼の本線。相手は2・3・4コースを厚めに。
- 2コース:差し届かずでも連は外さない形が多く、2着本線の相手軸。
- 4コース:スタート順が良い節は“差し→2着、3着”の紐狙いが妙味。
(いずれも直近1年のコース別1~3連対率と平均STに基づく見立て)
今後の展望とまとめ
直近の節成績でも、イン先マイの再現性は相変わらず高く、秋競走の流れも良い。今後は“外枠からの取りこぼしをどこまで減らすか”がタイトル戦線での鍵。とくに3・4コースの勝ち切り率をもう一段引き上げられれば、節間ポイントの積み上げが安定し、優勝戦ポールポジション(1枠)を掴む機会も増えるはずだ。
ファン目線では「イン=超堅実」「外=展開頼みで相手評価」。この基本形を押さえておけば、吉田拡郎戦での舟券精度は自然と上がる。